国内の人材市場動向数値 (建設業界編) 建設業界の転職支援と人材育成のヒューマンタッチ 10 月まとめ

2020/10/2216:30配信

2020 年 10 月 22 日 


 ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、人材紹介事業を行うヒューマンタッチ株式会社(本社:東京 都新宿区、代表取締役:髙本和幸、以下「ヒューマンタッチ」)が運営するヒューマンタッチ総研は、最新の人材市場に 関する公的データをまとめた 『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2020 年 10 月』 を発表しました。建設業に特 化した人材関連の様々な情報、最新の雇用関連データもまとめています。 


今月のトピックス 

 総務省の推計によれば、65 歳以上の高齢者人口は 2020 年 9 月 15 日現在、3617 万人(前年比 30 万人増)で、総 人口に占める割合は 28.7%(同 0.3 ポイント上昇)となっており、65 歳以上人口、65 歳以上の割合ともに過去最高を更新し ています。今月は、このように急速に高齢化が進む我が国において、建設業における高齢化進展の状況について現状を見てみたいと 思います。 

■建設業の 65 歳以上の就業者の割合は 2009 年の 8.1%から 2019 年には 16.4%に上昇 

 建設業の年齢層別の就業者数の割合の推移を見ると、65 歳以上の就業者の割合は 2009 年には 8.1%であったが、2019 年には 16.4%に上昇しており、この 10 年間で急速に高齢化が進んでいることが分かります(図表①)。最も割合が高い年齢層 は 45 歳~54 歳の 24.8%であり、45 歳以上が占める割合は実に 60%に達しています。一方、25 歳~34 歳の若手層の割合 は 2009 年の 18.8%から 2019 年には 13.2%に低下しており、建設業においては、今後、若手をいかにして確保するかが重要な 課題になると思われます。

■建設業は全産業の中で 4 番目に 65 歳以上の割合が高い 

 2019 年における 65 歳以上の割合を産業別に見ると、最も割合が高いのは不動産業・物品賃貸業の 26.4%、次いで、サー ビス業(他に分類されないもの)の 22.6%、生活関連サービス業、娯楽業の 18.2%、建設業の 16.4%となっており、建設業は 4 番目に高齢化が進んでいます(図表②)。一方、最も 65 歳以上の割合が低いのは情報通信業の 2.2%、次いで、電気、ガ ス、熱供給、水道業の 3.6%、金融業、保険業の 4.8%となっており、高齢化が進んでいる産業と進んでいない産業の差が大きく なっています。建設業を含めて高齢化が進んでいる産業においては、今後、生産年齢人口が減少する中で労働力を持続的に確保 するためにも、年齢構成の見直しを早急に進めることが、重要になると思われます。

建設業界の最新雇用関連データ(2020 年 10 月 2 日総務省・厚生労働省公表) 

(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数 

◆建設業の就業者数は 497 万人(前年同月比 97.8%)、雇用者数は 399 万人(同 95.7%)となり、前年同月比でみる とともに 5 カ月連続の減少となった。 

(2)建設技術職の雇用動向 

◆建設技術者数は 35 万人(同 106.1%)と先月と同数。前年同月比でみると 3 カ月連続増加した。

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最終更新:2021/04/2013:40

ヒューマンタッチ総研