定点カメラで進ちょく管理!安藤ハザマらが4K映像をCIMやAI、図面化で可視化
現場に設置された定点カメラの映像は、現場で何が行われているのかくらいはわかりますが、定量的な施工管理には使えませんでした。
そこで安藤ハザマは、日本マルチメディア・イクイップメント(本社:東京都千代田区)、富士ソフト(本社:横浜市中区)、計測ネットサービス(本社:東京都北区)、宮城大学事業構想学群教授の蒔苗耕司氏と共同で、建設現場の進捗(ちょく)管理を効率的に行うための「定点カメラ映像による進捗管理システム」を開発しました。
このシステムを使うと、現場に設置した4Kカメラからのリアルタイム映像から、様々な定量的な管理が行えます。
例えば、リアルタイムな映像を瞬時に擬似的な3D映像に変換して、
ナ、ナ、ナ、ナント、
CIMモデルに重ねて表示
することで、工事の完成形に対する現在の進ちょく状況が直感的にわかるのです。(安藤ハザマのプレスリリースはこちら)
また、振動ローラーがその日、締め固め作業を行ったときのGNSS(全地球測位システム)の軌跡データや、地盤改良に使う深層混合処理を行う重機の施工データも、定点カメラの映像に重ね合わせて見ることができます。
定点カメラの映像にCIMモデルを重ねた合わせたところ。1mごとの等高線に対して、工事が予定通り進行しているのかを確認できる(以下の資料:映像進捗管理システム開発コンソーシアム)
振動ローラーが午前中に締め固めた範囲を青色で表示したところ。画面右側には定量的な盛り土量も表示されているので、定量的な管理が行える
システム構成図。現場に設置した4Kカメラのリアルタイム映像に、CIMモデルや施工データを重ねて表示できる
また、パソコン画面を直接タッチすることで、映像から距離や面積を算出する機能も付いています。日々の出来高を管理したり、資機材配置計画など、簡単な測量が画面で行えるので便利ですね。
パソコンの画面上でちょっとした測量や計測もできる
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最終更新:2020/03/2317:54