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山岳トンネル/レール移動を自動化/急曲線も方向制御可能/戸田建設、岐阜工業

2019/11/2915:56配信

Rail Walker Systemのイメージ図(作業台車での採用例)

 戸田建設と岐阜工業は、山岳トンネルで繰り返し行われ多大な時間を要していたレール移動作業を自動化する「急曲線対応型自動レール移動システム=Rail Walker System」を開発した。これまでバックホウなどの建設機械と複数の作業員との混合作業で行っていたレール移動作業を、1人の作業員のボタン操作だけに自動化した。従来は直線トンネルでしか採用できなかった技術に工夫を加え、特殊アウトリガーを設置してレールの移動方向の制御を可能にすることで、急曲線トンネルにも適用できるようになり、実用性が飛躍的に向上した。省力化による生産性向上や効率化だけでなく安全性向上の面でも大きな効果がある。

 現在施工中の「福島県博士トンネル工事(昭和村側工区)」(発注者=福島県)で作業台車にシステムを採用し有効性を確認した。
 システムは、トンネル線形が急曲線であっても、曲線形状に合わせてレールの向きを変えて移動させることができる。重機類をまったく使用することなく、コントローラーを持った1人の作業員が遠隔でレール前進と回転を行うことができるため、ずり搬出中の通過車両が激しい時でもレールを安全に移動できる。
 システムを採用することで、レールと作業台車などの前進作業をトンネル掘削やインバートコンクリート打設の通行車両により中断されることなく実施できる。レール送り作業により通行車両を停車させることがないため、トンネル掘削作業やインバートコンクリート作業を円滑に進めることが可能だ。これにより、トンネル全作業の効率化が図られる。
 また、システムにより従来4-5人で行っていたレール送り作業を1人だけに省力化できるため、余剰人員をほかの覆工関係作業に割り当てることができる。
 このほか、システムの採用により、バックホウやクレーン付きトラックと作業員との混合作業をなくせるとともに、通行車両脇で屈んで行わなければならないレール接続作業をなくすことができる。これにより、重機接触災害の防止、挟まれ災害の防止、積み荷の落下などによる飛来災害の防止を図ることができる。システムは、曲率の大きい(緩曲線)鉄道トンネルはもとより、ランプトンネルや水路トンネルなどの曲率の小さい(急曲線)のトンネルにも適している。
 システムは、複数の現場に適用して改良を加えた後にNETIS(新技術情報提供システム)に登録する予定だ。NETIS登録後は岐阜工業から販売を予定している。

最終更新:2019/11/2916:03

株式会社日刊建設通信新聞社

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