大手ゼネコン4社 20年3月期第2四半期決算まとめ/連結売上高 全社増収/大林、清水は全項目過去最高/手持ち順調に消化

2019/11/1316:16配信

 上場大手ゼネコン4社の2020年3月期第2四半期の決算がまとまった。連結売上高は全社が増収となり、大林組と清水建設は売り上げ、利益のいずれも第2四半期として過去最高となった。鹿島は売上高、大成建設は純利益が過去最高となった。各社とも手持ち工事を順調に消化し、利益も着実に確保している。

  受注は、3社が土木で減少したものの、下期に案件が集中していると見込んでいる。

 大林組は、6年連続で連結の売り上げ、利益の全項目が過去最高を更新した。オフィス、工場、データセンター、物流施設など、国内建築の進捗率が高かった案件が多く、採算も確保できた。海外建築工事も東南アジアの工事で増益の工事があった。受注は、土木が大幅減となったものの、「通期で見れば前期よりも出件数が多いと見込んでおり、もともと下期に注力する計画だった。上期から開札・入札が下期にずれ込んだ案件もあり、通期では計画を達成できる」とし、工事進捗とあわせて繰越高が大幅に減少した。
 鹿島は、国内の建築工事が順調に進捗したほか、鹿島道路や鹿島建物総合管理、クリマテックなど建設系の国内関係会社が好調で、連結の売上高が過去最高を記録した。利益面でも、単体の売上総利益(粗利)は1.3%増の807億円を確保し、工事は順調に進捗した。第1四半期が8.7%と落ち込んでいた土木の粗利も、12.7%にまで回復した。ただ、「土木の自動化や省力化、建築のスマート生産ビジョンに向けた研究開発費と、人件費など販管費が見込みより増えた」として利益面を圧迫した。
 清水建設も、順調に工事を消化して売上高を伸ばした。利益面では土木の粗利が17.1%にまで達したほか、開発事業で上期に物件を売却した影響で大幅増となった。受注は大幅減となっているものの、大林組と同様、「期初の時点で下期に案件が集中するという計画だったため、大きな変更はなく、期初の見立てどおり」としている。
 大成建設は、建築・土木ともに豊富な手持ち工事を順調に消化した結果、増収増益となった。特に大幅増となった利益は「土木事業で、想定していたリスクの発生が少なく、利益率の改善が進んだ」とするとおり、土木の粗利が18.5%にまで達した。手持ち工事は依然、2兆円を超える高水準を維持している。
 今後の見通しについて大成建設は「20年度に向けて消化がピークに向かうと見込まれる」とする。鹿島も「いったん、受注が踊り場を迎える」とした上で、「24年度にはもう一度ピークを迎えるだろう」と見通す。

最終更新:2019/11/2018:07

株式会社日刊建設通信新聞社

関連タグニュース